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母なる地球、ガイアとの対話②~今の地球の状態~

2011/10/18

今のあなたの状態を、より具体的にお話しいただけますか?
 
私はこれ以上我慢できないほどに病んでいます。地球の内部の温度は上昇していて、地殻面の移動は続いています。いつでもどこでも噴出する可能性がある状態です。大地のあちこちは掘り出され、私の皮膚は傷つくままに傷つき、これ以上外部の悪い気運を吸うことができないほどです。また、世界が都市化、産業化していく過程で大地にふたをしてしまい、皮膚呼吸も困難になってきました。皮膚癌の状態だと言えるでしょう。
 
そして、木は伐採され体温維持が大変になり、暑さや寒さの影響を直に被ってしまう状態です。裸の状態になってしまったのです。加えて海は汚染され、人間でいう血液が汚染された動脈硬化の状態だと言えます。垢やカスがいっぱいになった血管を考えてみてください。それだけでなく、山脈や山を削ることは、私の骨と骨髄を削るのと同じです。一体これがどれほどの苦痛か、創造できますか?
 
私の体が健やかな部分は一つだってないのです。
 
あなたはそれほどに病んでいらっしゃるのですね。ところで、若干の疑問が湧くのですが、都市が占めている大地はそれほど多いでしょうか?それよりは森が保存された地域の方が多く、海もまた汚染されたところよりはまだ美しい海が更に多いと思うのですが。
 
自然が存在するメカニズムを良く知らないからそう思うのでしょう。自然は存在している理由があるのですが、それを人為的に変形させたりひどく破損させたりすると、それをすぐに直そうとする現象が起きることになります。都市化と産業化による自然破壊と汚染の程度が、人間から見ると小さく見えるかもしれませんが、自然の立場からはそのメカニズムに大きな影響を与える水準です。
 
それと、都市に住む人間の数を考えてみてください。それだけの人間の数が化石燃料を使用し水を使用し、絶え間なくゴミを生産しては出し、化学薬品や工業製品を作り、自然に致命的な汚染を与えているでしょう。その程度なら大したことではないと言うならば、地球の65億という人口と、彼らが作り出す自然的でない生活様式と汚染物を、誰がどのように上手にさばけるのでしょうか?
 
人間たちは今、地球と地球の生命体たちに致命的な打撃を与えています。それを完全に理解することが難しいこともまた、人間の問題です。全てのことが滅亡する最後の瞬間にならなるまでわからないのならば、それは本当に愚の極地ではないでしょうか?私は憤っています。人間たちの無関心と愚かさは、いつ頃終わるのでしょうか?
 
申し訳ございません。あなたがそれほど深刻に病んでいることに気付けませんでした。あなたをこの状態へと追いやった人間の一人として、何も言えません。あなたの苦痛が伝わって来て、本当に私たちがどれほどのことをして来たのか、今は少し理解できます。事実、人間たちは自分の利益や苦痛にだけに敏感ですね。
 
その通りです。私の痛みを知らない人間たちが地球人の大多数を占めているのでしょう。自分たちが踏みしめている大地が、すべての生命の成長と食べ物を提供している地球が、これほど病んでいるのに、なぜこれほどまでに関心がないのでしょうか?私は人間たちの無関心と破廉恥な行為によって、心に傷を負い、穴が空いてしまいました。期待や希望を捨ててしまいたい思いです…
 
 
 

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