大きくする 標準 小さくする
  • トップ
  • タイ洪水、米価格急騰赤信号…死亡者500名越え

最新記事

2011/11/08

untitled.jpg


三ヵ月続いたタイの洪水で、世界の米市場に赤信号が灯った。

 

六日、中国人民日報は、世界銀行食品展望報告書を引用し、世界の食糧市場が短期的に不確実な状態に陥る可能性が高いとの見通しを示した。

 

世界一位の米輸出国であるタイで続いた水害で、米の作況が大幅に減ることが懸念されるためだ。

 

タイ農業省は先月28日、洪水で米の生産量が2500万tから1900万tまで、25%減少すると予測している。

 

専門家は世界の米輸出量の30%を占めるタイの生産量減少によって、世界的な米供給の狂いと米価格の急騰が憂慮されると指摘した。

 

特に、米供給不足が米を主食とする東・西南アジア国家ではインフレ圧力が高まり、また食糧急騰による暴動など社会不安も増大し得る。

 

香港の米商人協会は「タイ米の輸入価格は現在1t当1200ドル(約95万円)だが、ここから20%は上がる」と明らかにした。

 

また、シンガポール南洋工科大学国際学部のヤン・ラジャリ・カシム首席研究員は「東南アジアの米供給がタイの洪水の影響を受けることは疑う余地の無い事実だ」と話した。

 

一方タイ政府は6日、現在の洪水によって死亡者数が500名を超えた506名になったと発表した。しかし首都バンコクではいまだ死亡者が発生していないとの公式発表をした。

 

twitterで共有